新井リオさん著 英語日記BOYを読みました。

神本でした!
2020年、60冊くらい厳選して読んできたけど、今のところトップ!

こちらの本、英語学習法のノウハウが書かれているだけではなく、

  • 「なぜこの学習方法ではダメなのか?」
  • 「なぜこの学習方法が良いのか?」
  • 「なぜその学習方法を思いついたのか?」

にフォーカスして本を書いてくれています。

その思考の過程が、ものすごく面白い。

「自伝っぽくなってしまった」と、著者は気にしているみたいですが、この形式で書いてくれて本当にありがたいです。

なお、オリラジ中田さんのYouTube大学でも紹介されています。

この本の魅力は、英語学習の枠にとどまらず、
「学ぶということすべてにおいて大事な思考」
が書かれている点。

こちらの記事では、英語学習のことは一旦置いておいて、
その思考のプロセスにフォーカスして感想を書いていきます。

※文中に引用枠で書かれている部分以外は、書籍の引用ではなく私の感想・意見です。

1つの方法にとらわれない、柔軟な発想力

焦った。でも、何かあるはずだ。
何か、自分の要望を全て一発で解決してくれる方法が。

英語日記BOY p045

通常、語学留学やマンツーマンの英会話をするには、高額な費用がかかります。
この事実を突きつけられたとき、「そういうものだよね」と諦めてしまうのは普通のこと。

しかし、新井リオさんは違いました。

新井リオさんのスローガンは、「お金がなければアイディアで」。

「何か方法があるはずだ」
と信じて、他の方法を探し続けます。

その姿勢がすごい。

成功に必要な要素の洗い出し

「海外留学をしなければ英語が話せるようにならない」と思い込んでいた。
しかし、ここで常識を疑うのだ。日本語に置き換えて考えてみる。

英語日記BOY p056

新井さんは、まず「英語が話せる」ということの定義(ゴール)を決めました。
そこから逆算して、ゼロベースで思考していきます。

成功要因の分析と再現
  1. 自分は日本語が話せる
    なぜ話せるのか?
    →日本の環境で生まれ育ったから
  2. 言語習得に関して大事なのは、お金ではなく「環境」だ
  3. ならば、日本で海外の環境を再現することはできないか?
    →英語タイム制度の導入

このように、ゴールから逆算し、日本語が話せる自分の成功要因を分析していっています。
分析した結果、「重要なのは環境」という結論に至り、さらに環境を作り出すための方法を見つけ出していきます。

さらっと書かれていますが、ここに至るまでにかなりのいろんなことを試し、失敗を繰り返しているはず。
言語習得のみならず、いろんなことに対応できる考え方ですね。

問題点の洗い出しとひらめき

しかし、ある程度(単語が)溜まってくると、管理がしづらい、検索ができない、見にくいなど、様々な問題が発生した。
なにか単語帳を自作できるアプリなどはないか・・・と探していると、僕は身近なところに最高のツールを発見した。

英語日記BOY p070

ここも、LINE単語帳という答えにたどり着くまでの思考が書かれていて面白い。
単語帳も、いろいろな方法を試したことが伺えます。

LINE単語帳を見つけるまでのステップ
  1. 実際に、いろいろな単語帳にチャレンジしてみる
  2. 生まれた問題点を列挙してみる
    ・管理がしづらい
    ・検索ができない
    ・見にくい
  3. これらを一発で解決するアイデアはないか?と考える

「単語帳が使いづらい」だけで思考と止めず、
何が問題なのか?を分解した上で、アイデアのセンサーを立てる。

管理しやすくいて、検索ができて、見やすいものってなに?
ここまで噛み砕いてからではないと、このアイデアは出なかったと思います。

言われてみると難しいことではないのですが、普通の人が考えるのをやめてしまうところを、さらに一歩進んで考えられるところが新井リオさんのすごいところだと思いました。

ちなみにLINEのような無料ツールって、まだ見つかっていない裏技的な使い方が残されていると思います。
既存のツール(単語帳みたいな)の問題点の洗い出し → 同時に解決できるものってある?
と考える習慣があれば、画期的な使い方が見つかるかもしれません。

数々の失敗を通して得られた「正しい努力」

この本では、努力の方向性についてたびたび言及されています。
その中で、正しい努力の定義や、不可欠な要素について触れられています。

まずはプロを真似する

何かを習得する際の基本は「プロを真似する」こと

英語日記BOY

当たり前じゃん、と思う人もいるかもしれませんが、勉強方法がたくさん選べてしまうネット社会では、この基本を忘れてしまいがち。
まずはプロの真似から始めることを、しっかり強調して書かれています。

まずは師匠を見つけて、完璧に真似をするのが、一番効率的な学習方法です。

しかし、そもそも師匠が見つからないという人は、お金をかけてコンサルを依頼する必要があります。
でもきっとそんな状況でも、新井リオさんならお金をかけず、アイディアで解決するんだろうなと思いました。

ちなみに、なぜか「プロを真似すること=ズルい」と考えてしまう人や、独自の方法でやりたがる人がいます。

しかし、オリジナリティを出すのは基本が一通りできてからにしましょう。
作品をパクッたらダメですが、学習方法はパクっても問題ありませんので。

確実に力になっているという感覚がある

かなり大変だったが、「自分はいま、本当に英語が話せるようになる過程にいるのだ」という感覚を、初めて味わった。

英語日記BOY

そして、本当に意味のある勉強とは、
やりながら「これは確実に力になっている」とリアルタイムで実感できるものだ。

英語日記BOY

「正しい努力をしている」とき、必ずこの感覚があります。
その成長はすさまじく、これまでの何倍ものスピードで成長していきます。

逆に、方向性の違う努力をしていると、このような感覚が得られません。

英語日記を始めてからここに至るまで、1年くらいかかっているようですが、その間に「このままでいいのだろうか?」と自問することが山ほどあったと思います。
そのたび不安になってきたからこそ、オンライン英会話に出会った時に、「自分はいま、本当に英語が話せるようになる過程にいるのだ」という感覚を得ることができたのだと思います。

正しい努力に必要なもの

上記までで、正しい努力とは「『これは確実に力になっている』とリアルタイムで実感できるもの」という定義を述べましたが、さらに深堀していきます。

私なりの分析ですが、正しい努力に必要なのは

  1. フィードバックがあること
  2. 軌道修正のアドバイスがもらえること

この2つが必要です。

完結にまとめると、「目的地に到達するまでにマップとコンパスを持っているかどうか?」が、正しい努力には必要になります。

これがあるかないかで、

  • 目的地にたどり着けるかどうか?
  • たどり着けたとしても、どれくらい時間や費用がかかるか?

が全然違います。

フィードバックがあること

僕には、自分が発音した単語に対し、「今のはいいよ!」「いまのだとこう聞こえちゃうよ!」と瞬時に判定してくれるようなツールが必要だった

英語日記BOY p083

こうやって自分のレベルを自分で把握するのも、努力の一つである

英語日記BOY p108

新井リオさんは、オンライン英会話やSiriの英語入力を通して、自分の成長を測っていきます。

重要なのは、フィードバックがあること。
つまり、アウトプットに対して、良い、悪いの判断ができることです、

自分のレベルを測るのは、ある意味で自分の下手さを自覚することなので、苦痛を伴います。
しかし、正しく自分のレベルを把握することが、正しい努力には欠かせません。

「フィードバックは、成長のため近道」と割り切って、積極的にもらいにいきましょう。

軌道修正のアドバイスがもらえること

経験上、日記添削を断られたことは一度もなく、みんな、非常に丁寧にチェックしてくれる。
このときに言ってもらえる「〇〇といったほうが方が自然に聞こえるよ」とか「この表現は古いから、今は〇〇の方がよく使うから」といった実践的なアドバイスは、次から英文を作るときの参考にもなる

英語日記BOY p120

ここに関しては、基本はコンサルティングを受けるなどの行為が必要になります。
しかし、それだと基本的には高額になるので、さらに「あまりお金のかからない方法はないか?」と探したのがすごいです。

今、何かを学んでいる最中の人は、

  1. フィードバックがあること
  2. 軌道修正のアドバイスがもらえること

この2つの条件を満たしているのか、チェックしてみるといいかもしれません。

モチベーション管理の方法

長期間の学習において、モチベーション管理は必須の要素です。
この本では、学習方法だけでなく、いかにしてモチベーションを保ったかについても書かれています。

自分の海外生活のタイトルをつける

漠然と目指している対象があるときは、なるべく早い段階で「明確すぎるくらいの目標」を一度決めてしまう方がいい
なぜなら。人間は、曖昧なものは頑張れないが、明確なことは頑張れるからだ。

英語日記BOY

この発想ですよね!ほんとにすごい!

日記のタイトルって必ず毎回見るものですが、そこを目標にしてしまうことことで、毎回潜在意識に訴えかけます。

日記ってやっぱり、後から見返したらその人のストーリーだから、ひとつの物語という意味にもなります。
そして結末も、もう決まっている。

なんだこの発想。すごすぎる。

何とかけ算する?

単に「英語が話せる」だけの価値よりも、英語はなにかを組み合わせることで、さらに力を発揮します。
新井さんの場合はデザイナー×英語。
人によってそれぞれですが、あらかじめ何とかけあわせて英語を活用するか決めておくと、モチベーションも保ちやすいです。

「恥ずかしい、できなくて悔しい」を先取りする。

僕自身「言えない…悔しい」という思いは何度も経験した。恥ずかしいおもいは、いま、ひとりでやってしまおう。そしていつか訪れる本番のに備えるのだ。

英語日記BOY

これはまさに英語日記のアイデア。
本番に備えて、「言えなくて悔しい」を先取りする。
おそらくこのメリットに気がついたのは、英語日記を実際に始めてからなんじゃないかと思います。

一歩掘り下げて考えてみると、「本番の状況を、擬似体験できているかどうか?」が大事ということ。

英語日記のように、

  • 失敗してもノーリスク(自分が恥ずかしいだけ)
  • 頻繁にチャレンジできる(日記という形式)

そういったツールが、自分が今学習しているものにもないか?探してみるといいかもしれません。

意思の強さではなく、環境をつくる

独学の唯一の難点を上げるとするならば、「結局、ひとりでやらなければならない」ということだ。
たしかな「意思の強さ」が必要になる。

しかし、「意思の強い人しか英語が話せるようにならない」とは思わない。
繰り返すが、大事なのは「環境作り」だ。

英語日記BOY p146

学習において大事なのは「環境」ということは、ビジネスでもよく言われますね。
人の性格も、環境によって変わるとも言われます。

モチベーションを保つために必要なのも、やはり環境。
本の中では、インスタグラムでコミュニティをつくり、英語を発音したストーリーや毎日のTODOリストを投稿することで、適度な緊張感を保ったと書かれています。

環境作りの際には、他者の目が大事ですよね。
毎日やります!と宣言すれば、できなかった時に恥ずかしい思いをするので、緊張感を持って取り組むことができます。

コミュニティに所属していない人はまずコミュニティを探すところから。
何らかのコミュニティに所属している人は、何か目標の宣言をしてみるといいかもしれません。

勉強の意味を知ると楽しくなる

意味を実感しながらおこなう勉強は楽しい。そう、勉強は本来「楽しい」のだ。
できなかったことができるようになる。これほどポジティブなことはない。

英語日記BOY

勉強というと、作業になってしまいがちですが、
「これはなんのためにやっているんだ?」
「これをやるとどんな能力が伸びて何の役に立つんだ?」
ということがハッキリしていると、作業をする上でもやる気が出ます。

ただ言われたからやるのではなく、「なぜそれをやるのか?」の意味を把握してから行うこと。
著者も言うように、自分がレベルアップしていく感覚はとても快感です。

作業のひとつひとつに、どんな意味があるのか?
曖昧なまま行っている人は、一度考えてみてみましょう。
もし意味が思い浮かばなければ、それはやる意味のないことかもしれません。

時間割を決める

時間割を決めて、〇〇時は英語を勉強する人間です。と思い込む。
最初は大変かもしれないが、まずは無理せずちょっと物足りないかな?と思えるくらいのスケジュールを組み、
1週間ほど続けてみることをおすすめする。

英語日記BOY

これは、他の自己啓発本でもよくある自己定義の手法ですね。
もとから自分は〇〇という人間なのだ、と思い込むことで、やらないと気持ち悪いという感覚(認知的不協和)を生み出す。
とても強力な自己暗示の方法です。

最初のハードルを上げすぎると、そもそも3日坊主で終わってしまいがちなので、最初は極力ハードルを下げることがポイント。
また、一気に習慣は変えず、一度の習慣をつけるのはひとつまでとしておくのもポイントです。

100個の例文より、絶対に使いこなせるひとつ

急がば回れなのだ。「なんとなく100個知っている状態」よりも「絶対に使いこなせるひとつを積み重ねる」ことを目指そう。
こんなペースで間に合うのか、と心配になる人がいるかもしれない。

英語日記BOY p077

これは、目標が高い人ほど陥りやすい罠ですね。
残念ながら、人間の脳に長期的に記憶できることって、何度も復習が必要なんです。

一気に本やセミナー動画を見たとしても、20分後には半分程度しか覚えていられないそうです。
(参考:エビングハウスの忘却曲線

なお、こちらの参考サイトでは、復習するタイミングと時間を

  • 1日以内に10分
  • 1週間以内に5分
  • 1か月以内に2~4分

するのがベスト、と述べています。

繰り返し復習し、地道な鍛錬で磨いたスキルしか、実戦では役に立ちません。
重要だと感じた内容は、間隔を空けて復習する予定を立てるようにすると良いですね。

英語日記BOYのまとめ

本記事では英語学習ノウハウではなく、新井リオさんの考え方にフォーカスして感想を書いていきました。

書いてみたらかなり長い文章になってしまいましたが、ここに書ききれない、参考になる考え方がまだまだありました。
本の文章自体、さすがデザイナーだけあって非常に読みやすく、無駄のない美しい文書でした。

印象に残った内容を厳選して3点でまとめると

  • お金がなければアイディアで
  • 意味のある勉強=リアルタイムで「確実に力になっている」と実感できるもの
  • 「できなくて悔しい」を先取りする

このあたりが、この本の中特で特に斬新で、本質を捉えている要素だと思いました。

ちなみに僕も今、英語学習に取り組んでいます。
日本と海外のSEO情報をもっと柔軟に行き来できるようにしたい、本職でのSEOのスキルアップをしたい、という目的があります。
SEOに関する英語記事や動画の翻訳をして、こちらのサイトに掲載していきます。

まだまだリスニングもリーディングもできないので、英語日記BOYの方法で英語を学び、本職のWebマーケティングで掛け合わせていきたいと思いました。

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